【ゲーム中毒】予備軍

こんにちは。

家庭学習の習慣化コンサルタント

白須 英里子(しらす えりこ)です。

脳科学✖️家庭教育で

親子関係を良好にし、自ら学ぶ子育てを

サポートしています。

 

先日心理学の大学教授から学んだ内容をシェアします。

”やめたくても辞められないゲームの中毒性”です。

神奈川大学人間科学部

大学院人間科学研究科委員長

杉山 崇教授の勉強会でのこと。

「小学生の息子がゲームを毎日2〜3時間やってます。

どのように関われば良いでしょうか?」

と、お父さんから質問がありました。

杉山先生は、

「うちの高校生の長男もね〜、、」

と、ご自身も大変だっだと。

さて皆さんは、

なぜゲームを辞められないのだと思いますか?

”ドーパミン”

という物質の名前を聞いたことがあると思います。

ドーパミンは「幸福、快楽」を得られる脳内物質で

情報処理、集中力、記憶力を高めます。

モチベーションアップに直結しています。

ゲームに限らず

目標を設定し、それを達成すると

脳内でドーパミンが出て

「やったー!!」と幸せな気分になります。

目標の大小は関係ありません。

そのプロセスが大事で、

達成感が高いほど、より多くのドーパミンを出します。

脳はこの達成感をしっかりと覚えてくれています。

そして、次はもっと高い目標をクリアしないと、

ドーパミンは分泌されません。

ゲームである目標をクリアしたら、

さらにその上をクリアしたくなり

もう、辞められなくなるのです。

これを【ドーパミンの学習強化サイクル】

(脳活性化サイクル)と言います。

つまり、ドーパミンには中毒性があるのです。

麻薬と同じです。

小学生の間はまだ、体力がないので、

【徹夜でゲームをする】ことはありません。

どんなにゲームに夢中になっても、

眠気には勝てません。

しかし、これが

中学生、高校生になればどうでしょう?

小学生と違って、格段に体力があります。

徹夜しても平気です。

こうなると、もう歯止めが効きません。

誰でも1日は24時間です。

その24時間の中で、寝て起きて、顔洗って、ご飯食べて、

学校行って、部活して、宿題して、お手伝いもして、、、

遊んで、、

ゲーム中毒になれば、生活が破綻しますよね。

中高校生になってから、

ゲームする時間をコントロールさせよう

と思って非常に難しいわけです。

本人にとって

【ゲームよりももっと魅力的な何か】が見つかれば、

ゲーム中毒から抜け出せるんですけどね。

中高校生にゲームのことを注意すると、

親子関係が悪くなってしまいます。

敵対関係になってしまいます。

そこまできたら、親がゲームに興味を持って

「どんなふうにやってるの?教えて」

興味を持って話していくしかありません。

できれば、小学生の間に

「中毒になるよ」と話して聞かせて、

他にもっと楽しいこと、

夢中になれること、

好きなことを応援した方が良さそうですね。

スポーツでもいいし、芸術でもいいです。

好きなことを徹底的に応援します。

お子さんがまだ幼児から低学年なら、

毎日すぐ終わるお手伝いをしてもらいます。

そのことに対してめちゃくちゃ褒める、

「ありがとう」感謝の言葉を述べます。

低学年までの子どもはまだ素直です。

お父さん、お母さんが喜んでくれて

褒められたら、

そこに【ドーパミン学習強化サイクル】が働きます。

学習習慣も同じです。

短時間、毎日家庭学習すると、

習ったことが定着します。

成績は確実に上がります。

ここにも【ドーパミン学習強化サイクル】が働きます。

高学年になる前に、

自分をコントロールできる力を

育てられると良いですね。

脳の仕組みを知ると子育てはずっと楽になります。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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