先日小学校の先生と勉強会で一緒になり、
ゆっくりお話しする機会がありました。
彼女は1年生の担任をしていて、
子どもの勉強のことで相談を受けました。
このメルマガを読んでいるに
同じような方がいるかもしれないのでシェアします。
1年生の親御さんにお聞きします。
小学校の通知表って、
授業を習ったことを子どもがほんとに理解しているか、
分かりにくくないですか?
地域によって違うかもしれませんが、
京都では3段階評価でした。
「よくできる」
「できる」
「もうすこしがんばろう」
テストの結果がいつも95〜100点なら、
多分わかってるかな
と思いますが、
そうでない場合、
判断に困ります。
1年生ではたし算、ひき算を習います。
最初は繰り上がり、繰り下がりのないもの。
それから、
繰り上がりのあるたし算、繰り下がりのあるひき算。
今の学校では、
やり方を教えることが精一杯で、
もう少し練習させたいなと思っても、
子どもを残して勉強させることは難しいです。
(ここから)
Aちゃんは、とても良い子で、給食のおかずも
みんなにちょうどいきわたるように分けられる子ども。
だけど、
計算問題になると
いまだに、数を1、2、3、、、、10
と数えてからでないと
計算できない。
それで、
1年生の最初に使うブロックを使ってやるんだけど
なかなか次へ進めない。
という相談でした。
この場合、
あなたならどのように考えますか?
ブロックを使わないで
計算する練習をたくさんさせますか?
それとも、、、
私はこのように考えます。
この子はまだ、
「数字」と「かず」がしっかり結びついていない。
数、数量感覚が身についていないから、
一つ一つ数えて確認しています。
小さい時、小学校に入る前に
たくさん数を数えること、
数字を100まで唱えるではなくて、
いちごの数を数える、
お豆を数える、
階段が何段あるか数える、
信号の数を数える、
石段の数を数える
絵本のページを数える
絵本が何冊あるかを数える
家族みんなのお箸を並べて数える
タオルの枚数を数える
落ち葉の数を数える、、、
いろんなモノを数えること。
この体験が少ないと、
数字とかずが結びつきません。
この年齢の子どもは
具体的なモノは理解できるけど
抽象的なことは理解できません。
大人にとっては当たり前のことが
子どもにとっては当たり前ではない。
もし、私の子どもだったら、
勉強とは関係なく
毎日たくさん色んなものを一緒に数えます。
同時に5までの数が
いくつといくつで出来ているか?
を遊びで教えます。
そう答えると、
「じゃ、お母さんにも
数を数えることを提案しないとね」
と話していました。
理解できていないところは集中して数をこなさないと、
学校の授業はどんどん進みます。
みんなができることを
自分だけが出来なかったら、
劣等感になると思いませんか?
決して人より劣っている訳でない。
練習量、数を数える機会が少なかっただけなのに。。
算数って積み重ねの教科です。
1年生、2年生で習う
たし算、ひき算、かけ算、わり算を
速く間違えないようにできないと
4年生以上になってから勉強がわからなくなってしまいます。
不安は小さな芽のうちに摘み取っていきたいですね。