51 子どもを自立させるということ

こんにちは。

子ども2人を東大と医学部に現役合格させた

メンタルトレーナー、コーチ

白須絵里子(しらすえりこ)です。

このブログを読んでいただきありがとうございます。

8月、今日も暑いです。

人と会うときは、冷房いれて窓開けて換気。

自粛期間中ほどではないにせよ、

感染対策には期を抜けません。

コロナの自粛期間中、
親が子どもを自立させるには、どうすればいいのか?
と、考えさせられる出来事がありました

私の母は借家を貸す大家をしていて、
自粛期間中を母と過ごすことになったんです。

昨年の春、
母の経営するマンションに21歳の男性が入居してきました。

普通、部屋を借りる時には
入居者と大家が賃貸仲介業者を通して契約をしますよね。
その際以前なら、保証人が必要でしたが、
最近は保証人なしで保証会社を利用する人はほとんどなんです。

保証会社にもいくつかタイプがあります。
家賃は基本的に前払い。
月末にに翌月の家賃の入金がない場合、
保証会社が立て替えて支払うタイプ。

もう一つは
先に保証会社が月末に翌月の家賃を立て替えて払い、
入居者の口座から引き落とすタイプです。
入居者は保証会社と別に契約し、
手数料を払う仕組みになっています。

今回の男性は後者のタイプを保証会社と契約していました。

コロナウィルスで自粛期間中の4月半ば過ぎ、
この入居者の母親からいきなり電話連絡がありました。

「今日、荷物全部出して、退去しました〜」

賃貸契約書には解約について書いています。

①解約のときは、
遅くとも1ヶ月前に解約通知書をもって文書で通知すること。
電話、口頭での連絡はトラブルの元になるので、無効とする。

②退去の際は立ち会いが必要になるので、日程を連絡すること

今回はこのどちらも守っていなかっのです。

事情を聴くと、息子がヘルニアで仕事に行けないこと、
そこへコロナ騒ぎが有り、家賃が払えないこと。
他にも借金が有り、どうしていいか判らない、と…

解約通知は本来は文書で連絡をもらうが、
今回に限り電話で受け付けることにしました。

そして、4月半ばの通知なので、
5月分の家賃を払うことは承諾してもらいました。

後日、お部屋を点検にいくと、
僅か1年程の入居なのに、
タバコのヤニで部屋のクロス、扉、エアコンがベトベトで
かなりの臭いでした。

タバコのヤニ汚れは通常の使用による汚れではない。
故意の損傷として現状回復の費用が請求できます。

出入りの大工さんに、クロス張り替えの見積りを取ったところ
20万円かかると言われました。

その費用を請求しても良いのですが、
相手のお母さんの気持ちを考えると
他に何か方法がないか?
と思ったのです。

クロスも天井もエアコンも、
水拭きしたら、幾らかでも、マシになるかもしれない。

業者からの提案を受けて、通常のクリーニングではなく
オプションをつけたクリーニングをお願いしました。

そして、
その費用の半額を現状回復の費用負担金として
請求書を送りました。

程なく、現状回復の費用が振り込まれ、
この件は解決したと思っていたんです。

ところが、
先日元入居者の母親からまた電話がかかってきました。

母親の携帯に保証会社から、仕事中に電話がかかってきて、
「家賃の残りを払って欲しい」
の一点張りだったそうだす。

保証会社は契約者である息子さんと、
保証会社がどんな契約をしているのかを
母親に説明はしませんでした。

息子さんは、今は親に借金のことを丸投げ状態で、
どんな契約をしていたのか説明していない。

母親は、
なぜ保証会社に家賃を請求されなくてはならないのか?!
それが理解出来なかったのです。

そこで、私が代わりに、説明することになりました。

保証会社が先に立て替えて家賃を払い、
息子さんの口座から引き落とすと。

残高が無く、引き落としできないので、
母親の携帯にかかってきたのだろうと。

母親はそれでは、家賃を先に払わなくてはいけないと、
大家に払った、原状回復の負担金の返済を求めてきました。

今回の件では、私も判断に迷ったんです。
母親の気持ちはわかるが、返金していいものだろうか?

そこで、仲介業者の店長に相談し、返金はしないことにしました。

母親に伝えた内容はこうです。

「今回のことは、
契約者である息子さんと、保証会社のことなので
お二人で直接話してください。

お母さんの気持ちはわかります。

でも、息子さんは大人です。
今は息子さんにとって、困難なときですよね。

困難を乗り越えられるように
見守るのが親の役目だと思います。

いま、親が全ての処理を肩代わりしたら、
息子さんの成長にはならないと思います。

私がもしその立場だったら、
息子に交渉をさせます。

息子から相談があれば、
私はこう思うと、意見は言います。

決めるのは息子さんです。」

子どもは幼児さん、小学校、中学校、高校と
その時々に合わせて色んなことを学んでいく。

学校を卒業したら、学ぶことは終わりではなくて、
社会に出て様々のことを経験していく

辛いことも有るし、思わぬ失敗もする。

子どもが成人している時に、
上手く行かないからと、
親が子どもの代わりに全て肩代わりすることが、
本当に本人のためになるのだろうか

親が見守る中で、
子どもが自分のことは自分で責任をとる。

もう二度と、同じような失敗はしない、
自分で自覚することが大事だと思う出来事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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