こんにちは。
二人の子供が東大と医学部に現役合格した
家庭教育の実践家
白須英里子(しらす えりこ)です。
このブログを読んでいただきありがとうございます。
中学受験をするなら必ず
しなくても高校受験があるので
9歳までに身につけたいことがあります。
それは
1 毎日の家庭学習の習慣
2 子供の意欲をそだてること
この二つです。
長男が中学受験をしなくても
灘高校に進学できたのは
この二つが準備できていたからです。
家庭学習の習慣は小1でつける
まず、毎日の家庭学習の習慣ですが、
これは絶対に
1年生の最初の時期につけた方がいいです。
それが1番スムーズにいきます。
どんなに遅くとも
9歳になるまでにつけたいところです。
中学受験をしなくても、高校受験はしますよね。
4年生以上になって「勉強が嫌い、やる気がない」
という子供は、必ずと言っていいほど
1年生、2年生習う計算の習得が不十分です。
やり方はわかっているけど、
時間がかかる、正しく出来ない。
学校で習っただけでは
計算練習の量が足りません。
人間は得意なことはどんどんやりたくなりますが、
苦手なことはやりたくないですよね。
小学校で習う算数は特別難しいことではありません。
ですが、
授業で聞いただけでは出来るようになりません。
それなりの時間をかけること、練習が必要です。
高学年、中学、高校生になって勉強しない、
「休みの時にダラダラして勉強ができません。
どういうアプローチで
自宅学習できるようになるか
教えてもらいたいです」
という、相談は中学生になると多いです。
思春期以降になってから、
自宅学習の習慣をつけることは
出来ないことはないですが、
難しいです。
この時期になると、子供と
なぜ勉強することが必要なのか?
を話し合い、
子供が納得することが必要です。
子供が納得しないまま勉強させようとしても
できません。
勉強をしないのは、
苦手だから、自信がないからですから、
何か一つ自信が持てるように集中してやらせます。
たとえば、
中学1年生の子供が勉強しないのだとしたら、
最初は集中して勉強できる時間は
10分かもしれません。
そこから、
時間を少しずつ伸ばしていきます。
習慣になるまでは親が側につく
自宅学習、家庭学習の習慣をつけるには
習慣になるまでは、
親がそばについてあげます。
その時、何をどれだけするかを明確にします。
息子がやっていたのは
A3のプリント2枚で時間は15分でした。
1枚は計算。
もう1枚は半分が国語、半分が算数の計算です。
勉強は量よりも時間で管理していました。
長男の場合、プリント1枚だと時間が余るので、
2枚にして15分でした。
親がそばで勉強してもいいです。
私は子供が勉強するとき、
横で一緒に勉強していました。
1年生は学校という新しい環境に変わるので、
最初に「家庭学習をやるよ」
と、始めると
それはそんなもんだと思うのです。
途中から始めると、
「今までやらなかったのになんで?」
って思ってしまう。
そこを納得させるためには
話し合いが必要になってきます。
1年生から始めても、2年生から始めても
習慣になるには
早くて3ヶ月、半年はかかります。
機嫌よくする時もあれば、
気が乗らない時もある。
そんな時に大きな声を出すのでなくて、
「一緒にやろうね」
と、まずは続けることを第一に考えてください。
そして、
乗り気じゃなかったけど、
続けたことを褒める。
時々1時間やるよりも、
毎日10分、20分と続ける方が大事です。
毎日勉強する習慣、
集中する習慣がついていれば
通塾するようになっても
宿題はスムーズに取り組めます。
子どもの意欲を育てる
二つ目の本人の意欲ですが、
「この学校に行きたい」
「〇〇になりたい、そのために英語を頑張る」
「やれば、できるかも!」
「やってみたい!」
という、気持ちを持たせることです。
そのためには様々な体験をさせる。
意欲は
プリント、ドリル、問題集をこなすだけでは
育ちません。
中学受験する時、
6年生はかなりの量の勉強をこなすことが必要です。
「ここに行きたい!」
という目標がなければ、頑張れませんし、
志望校が決まるのが遅ければ、
本番まで時間が足りなくなります。
ですから、
本人のやりたい気持ちを引き出すために、
低学年のうちに様々な経験、
好きなこと、興味のあることを
たくさんさせてあげてください。
出かけることばかりじゃなくて、
お家で出来ることもたくさんあります。
生活の場面全てが
子供にとって学びの場です。
どんな問題集を使うか、
どんな教材をやらせるかだけでなく
休みの日も毎日勉強すること、
意欲を引き出すことを大事にしてください。
家庭学習に例外日はない
もう夏休みに入った学校、明日から休みに入る学校。
地域によって違いますが、
普段と違う毎日が始まりますね。
今日は家庭学習に例外日はないということを
お伝えします。
あなたは、ご自身の勉強や、
子どもさんに家庭学習の習慣をつけるとき、
例外を設けて
いませんか?
今日は、バスケの試合があったから。。
今日は、疲れているから。。
今日は気分が乗らないから。。
多くの人は何かと理由をつけて
やらない選択をとりがちです。
人間はどんなことでも続けることが苦手ですから。
習慣になってしまえば、大丈夫なんですが、
それまでがなかなか続かない。
家庭学習を始めて
それが習慣になるには、
毎日やって3か月から6か月かかります。
1年生の4月から家庭学習を始めたとしたら、
9月いっぱいまでかかります。
途中に長い夏休みがあります。
お出かけすることも多いです。
せっかくつき始めた家庭学習の習慣も
ここで気を抜くと
習慣になる前に戻ってしまいます。
そうならないように
正念場です。
次男が小2の夏休みに
丸々1週間東京に滞在する機会がありました。
中1の兄が筑波で開催される
コズミックカレッジに参加するため
東京駅まで送り迎えが必要になったのです。
兄は1週間、
筑波の宇宙少年団(そんな名前だったと思います)の
イベントで
様々な体験をさせて貰いました。
東京駅に集合、1週間後に駅で解散。
その間京都に戻るのも、もったいないので、
東京に住む妹宅にお世話になりました。
次男は乗り物が大好きです。
東京にいる間毎日毎日、
博物館へ行ったり、
公園に機関車があると聞けば
出かけていきました。。
京都ではお目にかかれない、
アスレチックも体験。
東京駅、新宿駅にも通いました。
お目当ては電車を見ること、写真を撮ること。
お目当ての電車を見るために
5時間も6時間も粘る。
次男と当時4歳くらいだった甥っ子連れて。
毎日35度を超えていて
よく熱中症にならなかったと思います。
次男は京都に帰ってから
自分で写真のまとめを作り、
しょっちゅう眺めていました。
次男は電車好きが高じて、
中学受験を選びました。
志望校を選ぶ時の選択肢も
電車が決めての一つでした。
実は私この時から腰痛になったのです。
原因はですねー
東京に移動するときの大きな重い荷物を
キャリーを使わずに
肩にかけて行ったから。
なんで大きな荷物になったかと言うと、
家庭学習の教材を二人分一式持って行ったから。
私は自分の体力に自信があったので、
キャリーケースでなくても大丈夫だと思ったのです。
この時の腰痛がきっかけで、
私は腰痛持ちになってしまいます。
イベントに参加する前日も妹宅で前泊。
そこでもいつもの家庭学習。
流石に長男に翌日からの分は持たせませんでした。
が、次男は妹宅で毎日家庭学習をしていました。
“勉強をやらなくていい“
という例外はないのです。
その代わり、
長時間机の前に座らせることはしません。
好きなこと、興味のあることは
ほっといても自分からやる。
低学年の夏休みは時間がたっぷりあります。
夢中になれることをとことん
堪能させてあげてください。
ただし、毎日家庭学習することも忘れずに。
勉強が習慣になり始めた2年生の女の子
そうそう、
私の講座の受講者さんからの報告もシェアします。
5月からお父さんと朝勉強を始めた2年生の女の子。
勉強、特に算数が苦手で
塾に行かそうか検討中と
相談を受けました。
そこで、私は
塾に行かせれば
勝手に勉強するわけでないこと。
週に1~2回勉強しても追い付かないこと。
勉強は毎日すること、
習慣にするには親の助け、
サポートが必要なことをお話しました。
それから、始まった朝勉強。
何度かお休みする時がありましたが、
かなりいい感じです。
たまに気乗りがしない時もありますが、
疲れていても
自分でスケジュールを調整して
できるようになっています。
先々週は、バスケの試合がありました。
帰ってから、すぐには出来なかったのですが、
お父さんが昼寝をしている間に
ちゃんとその日の勉強を済ませていました。
そして、先日の日曜日は、
家族で山登りの練習に出かけて
帰宅は夜の7時ごろ。
朝できなかったので、
自分から勉強していました。
お母さんからも、
学校から帰ってすぐに宿題して、
おうちの勉強して
長ければ、
30分~1時間ほどやっている。
学習意欲が高まっていると喜んでもらっています。
担任の先生からも
最近よく勉強しているそうですねと、
褒められたそうです。
なぜ女の子がヤル気になったのか?
この2年生の女の子の成長は
お父さんが
毎日一緒に朝勉強を始めたこともありますが、
それだけが理由ではありません。
毎日子どもがヤル気になるような関係性を
作ったからなんです。
あなたは子どもに勉強させようとして、
ドリル、問題集、公文、塾とか
方法、手段ばかりを考えていませんか?
じつは、子供をヤル気にさせて
家庭学習の習慣をつけるには
方法、手段だけでは出来ません。
子どもとの良好な関係性を作ること、
親が子どものお手本となり、
一緒に頑張ることが不可欠なんです。
9月くらいに次回の講座を予定しています。
興味のある方は
ホームページをチェックしておいてくださいね。
小さな成功体験を毎日積ませる
ここまでは、家庭学習を習慣にすることを
お話してきました。
ですが、私が大事にしてきたことは
それだけではありません。
ここからは、学習以外のことをお話します。
小さな成功体験を毎日積ませること。
子育て時代を振り返ると、
私は、勉強以外のことでも
小さな成功体験を積ませていました。
これが中学受験や、高校受験でも
“自分はできる、やり切れる“という
自信に繋がっています。
あなたは、
子供に家事の分担をしてもらっていますか?
“お手伝い“と書かないで、
“家事の分担“と書いたのは
子供たちに
自分の仕事として
責任を持ってほしいからです。
私が子育ての指針にしていた本には
学力を支えるにはその土台、
“しつけ“が大事だと書いてありました。
小学校に入学する前に
“しつけ“をすることが大事。
ポイントは4つ。
1規則正しい生活習慣
2マナー、礼儀
3労働のしつけ
4家庭学習のしつけ
勉強だけをさせるのではなく
1から4全てがあるから、
子供が「やれる!できる!」
という気持ちが強くなるのです。
今日は“労働のしつけ“のことを
書いていきます。
家事労働、簡単にいうと
お手伝いなんですが、
やっても、やらなくてもいいじゃなくて、
子供に責任を持たせます。
コツは
難しことではなくて、
=============
簡単で短時間で終わること
毎日すること
=============
長男は年長さんの時、自ら申し出て
“お風呂洗い“をしていました。
保育園時代のノートを読み返したら
夫の字でそう書いてありました。
幼児のことなので、
大人が思っているほどの掃除ではないです。
ですが、
毎日続けて、息子が洗わなければ
お風呂に入れないという、
状況になりました。
息子が洗ってくれるから、
みんながお風呂に入れる。
責任を持って仕事をすることで
家族から感謝される。
「ありがとう!」と毎日言ってもらえる。
その日1日を終わる時に、
「今日もありがとうって言ってもらえた!」
毎日そう思えると、
自分は役に立つ人間なんだって
思えてきます。
そして、「ありがとう」っていう時に
子供の名前を呼んでから、
「Yちゃん、ありがとう!」って言います。
子供は
自分の名前を呼んでもらえることで、
親が自分の存在を認めていることが
確認できます。
自分の存在を認めてもらうって
とっても大事です。
私は年子三姉妹の長女です。
家業は家庭電器販売店でした。
仕事が忙しく、
姉妹の中で私はいらない存在だと
真剣に思っていたのです。
夏はクーラーの販売、
取り付け工事でとりわけ忙しい。
今思うと、
両親は私のことを
気にかけてくれたのですが、
当時はわかりませんでした。
いつもイライラと癇癪をおこしていました。
夏休みは、
玄関掃除、風呂洗い、洗濯物干しの仕事を
子供3人で分担していました。
ところが、母からは
「えりこ、洗濯物干してくれてありがとう!」って
言われたことがなかったんです。
頑張ってやったことを認めてもらえたら、
あんなにイライラしなかったんじゃないかと
思います。
普段はなかなか家事の分担は
難しいかもしれませんが、
夏休みに仕事を任せて、
簡単なことは
毎日の習慣にできればいいですね。
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【ゲストでお話します】
今週の7月16日(金)19時〜20時
学習支援塾エールの保護者向けのセミナーに
ゲストとして呼んでいただきます。
https://www.yell-school.jp/course05
テーマは
夏に伸ばす子にするための
「自宅学習力の高め方」です。
3回連続講座の3人目。
お申し込みをしていただければ、
7月31日まで映像が視聴できます。
ご興味のある方は見ていただければ嬉しいです。
https://www.yell-school.jp/course05
最後まで読んでいただきありがとうございます。