66 子どもの気持ち、階下の人が出て行った件

 
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
 

子ども2人を東大と医学部に進学させた

家庭教育の専門家

白須 英里子(しらす えりこ)です。

このブログを読んでいただき

ありがとうございます。

**********
 
「ドスン、ドスン、ドスン、ドス、ドス!!」
 
お正月はあちこちで、
楽しそうに歩く親子連れを見かけた。
 
この春1年生になるかなぁと思える、 
年長さんくらい男の子を
見て思い出した。
 
私と母は
大家さんの仕事をしている。
 
数年前のことだった。
私たちが経営するマンションの3階に、
親子4人の家族が暮らしていた。
 
5歳の男の子と2歳違いの女の子、
その両親の4人家族でした。
 
 
 
実はね、
その部屋の下に住んでいた人たちが
2組も続けて出てたんです。
 
その理由がっていうのが、
3階に住んでいるおうちの男の子が
夕方になると
ドスン、ドスン、ドスン!!と
大きな音を立てて歩く。
 
机の上から飛び降りる!
 
その音がひどくて、
やめて欲しいって
言いに行ったら、
お母さんは謝るんだけど
一向に止まない。
 
それで大家の私達に
連絡が来たんです。
 
それで、
そこの家のお母さんに話したんですよね。
 
子供に静かにさせるように
 
せめて休みの日ぐらいは、
子供を実家に連れて行ってもらうように
頼みました。
 
 
でもね、全然変わらなかった。
 
お母さんは、
男の子に静かにさせようと言う気は
もう全然なくって
 
「仕方ないですよね、
言っても効かないんです」
 
放置しているんです。
 
 
「そうなんです。
子供が言うことを聞かないんです。
下の方がうるさく言うのも
無理がないと思います」
 
と言うことだった。
 
聞けば男の子が、
特にひどくて、
保育園から帰ってくると、
ずっと床を足で
どんどんと踏み鳴らして
大きな音を立て続けるらしい。
 
お母さんも閉口していた。
 
2階に越してきた人は
たまったものではない。
 
せっかく日当たりがいいからと、
立地の良さを
気にいって入居してくれたのに、
毎日毎日真上の部屋から
床を踏み鳴らす音がしたのでは
たまったものではない。
 
そんな事情で、
2組の入居者が早々に出ていた。
 
私と母は相談した。
 
このままでは、
いくら新しいお客さんがついて入居しても、
すぐにまた出て行ってしまう。
 
3階のお部屋で
子供たちを静かにできないのなら、
他のところに
引っ越してもらうしかないね。
 
それで、
3階の部屋の人たちに事情を話した。
 
引っ越しの費用を負担して、
数カ月分の家賃を無料にし、
よそのところで
1階の部屋を探してもらった。
 
こうして一件は解決した。
 
 
後からゆっくり考えてみると、
あの男の子は
どうして床を踏み鳴らしたのだろう?
 
きっと昼間保育園に行って、
寂しかったのかな?
 
お母さんに迎えに来てもらったら、
ゆっくり声をかけて
自分の相手をして欲しかったのかな?
 
お母さんに
自分の方を
向いて欲しかったんだなきっと

 
お母さんは
ワンオペだったのかもしれない。
大変だったろうな。
 
だけどうちも商売だし、
せっかく入居した人が、
数ヶ月で出て行くようでは、
商売にならない。
 
 
お母さんに
伝えられなかったことが悔やまれる。
 
 
子供が暴れるのは
寂しいからじゃないですか?
 
仕事から帰って、
ご飯も作って
お風呂に入れて
家事をして大変なのはわかるよ。
 
だけど、
子供の気持ちを考えたら
食事を手抜きにしてもいい
掃除を出抜きにしてもいい、
まずは
子供をしっかり抱きしめて
〇〇ちゃん、
頑張って保育園に行っていたね!
 
と声をかけてあげたら
よかったね。
 
でもきっと、お母さんは
自分のことで
いっぱいいっぱいで、
掃除もしないといけない
洗濯もしないといけない
あれもこれもと
そこまで考える余裕が
なかったんだろうなー
 
あの男の子、
もう小学校に入ってるよね
 
どうしているんだろう?
 
私が想像するには、
5歳の時に
おうちでかまってもらっていない
 
きっと
小学校に入ってもそうだよね。
 
小学校に入る前から、
家庭の中で、
文字への興味を持たせたり
数字の概念を教えたり
遊びの中で
生活の中で身に付けたい。
 
そうやって
学校で学ぶことの、
先行体験を幼児期に過ごしていれば、
小学校に入って勉強につまずくことは少ない。
 
小学校に入ったら
音読の宿題もある。
 
子供の宿題を
お母さんが聞いてあげる。
 
子供が頑張ったこと、
努力していることを褒めてあげる。
 
毎日の生活で
子供を認める
褒めると言うことを
続けることが
子供の自信につながる
 
あの子は
そんなふうにしてもらって
ないだろうなーって。
 
小学校1年生は
家庭学習の習慣をつけるのに
とっても良い時期だ。
 
小学校入学前から1年生にかけて、
家庭での生活をとても大事にしたい。
 
 
幼児の頃からの、
生活習慣の積み重ねが
子供の学力の土台を築く。
 
それをあのお母さんに
伝えてあげなかったのは 
残念だなぁと思う。
 
もう一つ
気になることがある。
 
それは子供のしつけと言うことだ。
 
幼い子であっても、
やっていいこと
悪い事はきちんと教えないといけない
 
ただただ、
叱るだけじゃなくて、
どうして
ドスン、ドスンしてはいけないのか、
その理由を根気よく教えることが
必要だと思う。
 
「仕方がないんです」って
放置するのは、
しつけを放棄すること。
 
 
その時は
それでいいと思うかもしれないが、
子供が小学校に入ってから、
大きくなってから、必ず困る。
 
ルールを守ると言う事は、
小さい時からの積み重ね。
 
野放しにされて
大きくなった子供は、
ルールは守れない。
 
大変だけども
根気が要るけども
やっていいこと、悪いことを
子供に教えるのは親の務めだ。
 
年中さん、
年長さんのお母さんに伝えたい
 
子どもに大好きだよって伝えて
自分は大事にされているんだと、
伝えて欲しい
 
 
根気がいるけど、
しつけをあきらめないで
 
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

 

関連記事

PAGE TOP